銀行の遺産承継が高すぎる

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司法書士さいとう司法書士事務所
青森市大野でさいとう司法書士事務所を経営している代表齋藤洋介です。 相続を中心として業務を行っています。 趣味は自転車(ロードバイク)、青森市内のラーメン店巡り、司馬遼太郎の小説を読むことです。

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遺産承継が高い

昨今、相続業務に様々な業者が参入してきています。

司法書士や税理士はもとからですが、

銀行も参入していますし、近頃はネットでのマッチングサイトも隆盛で、

まさに花盛りといったおもむきがあります。

やはり、相続登記の義務化をビジネスチャンスととらえているのでしょう。

ひとくちに相続業務といっても、

不動産の名義変更、相続税の申告、銀行預金の解約、生命保険の受取と多種多様です。

士業であれば、相続登記は司法書士、税金は税理士といった具合に住み分けができているのですが、

近年、遺産承継といって相続業務をまるごと受任するタイプも増えてきています。

いわば、ワンストップサービスといったものですが、

しかし、税金の申告を司法書士ができるわけもくなく、おなじく、登記を税理士ができるわけでもないので、

窓口はひとつでも、結局、各士業がそれぞれの職務をまっとうすることになります。

それで、この遺産承継業務ですが、銀行、信託銀行も参入しており、

今回のテーマは、表題どおり、銀行(信託銀行ふくむ)の遺産承継業務が高すぎるというものです。

あくまでネットだけの調査になりますが、「銀行 遺産承継」でGoogle検索をしたところ、

上位にきた2行の報酬額は、

最低報酬額で110万円(税込み)でした。最低額は2行とも同じです。

あくまでも最低額の報酬になるので、相続財産が大きければ報酬はさらに上がります。

しかも、110万円ですべてではありません。

銀行といえども登記や相続税の申告はできないので、司法書士や税理士にかかる費用は別途のようです。

それでは銀行はどのようなサービスを提供するのかというと、

あくまでネットで調べただけですが、助言、相続人の確定、相続財産の調査、預金口座の解約だそうです。

相続人の確定には戸籍謄本の取得が必須なので、こちらは顧客に取得してもらうのでしょうか。

あるいは、相続登記が絡むので相続人の確定は司法書士に丸投げしているのかもしれません。

推測ですが、ほぼすべて士業に丸投げしているのかもしれません。

なにか批判的になってしまいましたが、現実にお願いするお客さまもおられるのでしょう。

なんといっても銀行は信頼できます。

どこの馬の骨かわからんやつより、なじみの銀行がいいという理由にも一理あるかと思います。

また、銀行の遺産承継業務は富裕層向けなのだと思います。

だから、多少は高い値段設定も当然なのかもしれません。

しかし、それでも高すぎるのではと思ってしまいます。

相続にかかるお金は、ある意味ブラックボックスで相場がみえにくいものです。

サービスを提供する側の言い値が通りやすいとも言えます。

高額な報酬設定は、相続ビジネスを不当に歪めてしまうかもしれません。

よく言われる、業界の発展を妨げるというやつです。

ぜひ、一考していただきたいところです。