相続放棄の手続きの流れ|相続放棄申述書の書き方、必要書類は?

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司法書士さいとう司法書士事務所
青森市大野でさいとう司法書士事務所を経営している代表齋藤洋介です。 相続を中心として業務を行っています。 趣味は自転車(ロードバイク)、青森市内のラーメン店巡り、司馬遼太郎の小説を読むことです。
家庭裁判所

相続放棄をするには相続放棄申述書というものに記入をして、必要書類と一緒に家庭裁判所に持っていきます。

そもそも相続放棄は人生で一度するかしないかというぐらいまれですので、どうやってやればいいかわからない方がほとんどだと思います。

ここでは相続放棄申述書の書き方、必要書類、相続放棄の流れについて書いてます。

 

相続放棄手続きの流れ

相続放棄の手続きは以下のとおりです。

  1. 相続放棄申述書を家庭裁判所に提出
  2. 家庭裁判所から照会書と回答書が送付される
  3. 回答書に必要事項を記入し、家庭裁判所に送付
  4. 受理されたら相続放棄申述受理通知書が送られてきます

ざっと以上のようになります。具体的には

まず相続放棄申述書を家庭裁判所からとりよせます。青森市だと青い森公園のとなりに家庭裁判所があります。

申述書に必要な事項を書いて、そのほかの必要書類と一緒に家庭裁判所に提出します。

提出すると、家庭裁判所から照会書と回答書というものが送られてきます。

照会書と回答書に必要事項を記入して家庭裁判所に送ります。

家庭裁判所が受理したら、相続放棄申述受理通知書というものが送られてきて、相続放棄の手続きは終わりです。

相続放棄をするケースでは借金を放棄することがおおいですから、相続放棄申述受理通知書のコピーを債権者に送れば借金の放棄もおわりです。

場合によっては相続放棄申述受理証明書を使ったりします。

 

相続放棄の手続きをする家庭裁判所は

相続放棄申述書を提出する家庭裁判所は、被相続人が最後に住んでいた住所を管轄する家庭裁判所です。

青森市内で被相続人が亡くなっていたら、青森家庭裁判所に提出します。

相続放棄申述書の書き方

それでは、相続放棄申述書の書き方ですが、家庭裁判所のウェブサイトには記載例がのってあります。

記載例を引用してみます。相続放棄申述書2上記の記載例にしたがって書いていけばまず問題ありません。印鑑を押さないといけませんが、実印ではなく認め印でもけっこうです。

 

相続放棄に必要な書類

相続放棄に必要な書類は申述書以外にもあります。以下、順にあげていきます。

亡くなった人の住民票除票か戸籍の附票

亡くなった人(被相続人)の最後に住んでいた住所を証明するために必要です。住民票除票か戸籍の附票のどちらかがあればいいです。

ともに市役所で取れます。

戸籍謄本

戸籍謄本を集めるのがもっとも骨が折れるところかもしれません。

相続関係を証明するために必要なんですが、代襲相続があると集める戸籍謄本も多くなります。

関連記事【代襲相続?なにそれ?

相続のケースによって必要な戸籍謄本は変わってきます。

以下、ケース別で紹介します。

どのケースでも共通して必要な戸籍謄本

  • 相続放棄する人の戸籍謄本

相続放棄する人本人の戸籍謄本はどのケースでも必要です。それに加えて、ケース別に以下の戸籍謄本が必要になってきます。

相続放棄する人が被相続人の配偶者だったら

  • 被相続人の死亡の記載のある戸籍謄本

相続放棄する人が被相続人の子だったら

  • 被相続人の死亡の記載のある戸籍謄本

孫やひ孫が代襲相続したが相続放棄したら

  • 被相続人の死亡の記載のある戸籍謄本
  • もともとの相続人だった人(被代襲者)の死亡の記載のある戸籍謄本

被相続人の父母が相続放棄をするケース

  • 被相続人の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 死亡した子と孫の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本

戸籍についての知識がないと戸籍は1人につきひとつしかないと思うかもしれませんが、

引越しをして本籍を変えたり、国の都合で戸籍の様式を新しくしたりで、ひとりにつき何枚かあるのが普通です。

相続で父母よりも優先順位になる子供がいないことを証明するためすべての戸籍が必要になります。

また、被相続人に子や孫がいても、その子や孫が亡くなっていたら子または孫のすべての戸籍謄本が必要です。

被相続人の祖父母が相続放棄をするケース

  • 被相続人の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 死亡した子と孫の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 亡くなった父母の死亡の記載のある戸籍謄本

祖父母が相続放棄をする立場、すなわち、推定相続人であるということは、被相続人の父母と子、孫が亡くなっているか、相続放棄をしているということです。

亡くなった人の兄弟姉妹が相続放棄をするケース

  • 亡くなった人の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 死亡した子と孫の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 亡くなった父母および祖父母の死亡の記載のある戸籍謄本

亡くなった人のおい、めいが代襲相続して相続放棄をするケース

おい、めいは、つまり亡くなった人の兄弟姉妹の子供たちが相続人になったということです。

  • 亡くなった人の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 死亡した子と孫の生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本
  • 亡くなった父母および祖父母の死亡の記載のある戸籍謄本
  • 相続人になるはずだった人(亡くなった人の兄弟姉妹)の死亡の記載のある戸籍謄本

 

相続放棄にかかる費用

相続放棄申述書に800円分の印紙を貼ります。

また家庭裁判所がのちに照会書と回答書を郵送してきますので、それに貼る切手も事前におさめておきます。

加えて、戸籍謄本や住民票除票を取得する費用もかかります。

相続放棄を自分でやるとしたら5000円もかからないと思いますが、

弁護士や司法書士に依頼すると、あくまで目安ですが、弁護士で5万円以上、司法書士で3万円ぐらいかかります。

 

相続放棄をすると照会書と回答書が送られてきます

相続放棄申述書と戸籍謄本を家庭裁判所に提出すると、照会書と回答書が郵送で送られてきます。

照会書と回答書は一体となっていることもありますし、別々になっていることもあります。

照会書とは

家庭裁判所の裁判所書記官の名前で送られてきます。回答書の書き方と注意事項などが書いています。

たとえば、鉛筆ではなくボールペンなどで書いてくださいとか、回答書は自分自身で書いてくださいとか、やむえなく代筆してもらうときの注意事項などです。

いついつまでに送付してくださいという期限も書いてありますので、それまでに送付します。

回答書とは

回答書には質問事項が書いてあります。

たとえば以下のようなものです。

「申述はあなたの真意に基づくものですか。」

「相続放棄をする理由は。」

「どういう理由で相続放棄をするのですか。」

などです。

回答書の書き方

基本的に照会書の注意事項にそって書いていけば問題ありません。ながながと文章を書く必要もなく、質問に答える形式になっています。

脅すわけではないですが、書き方によって相続放棄できなくなることもありえますので、弁護士や司法書士のサポートを受けたほうが無難です。

 

相続放棄申述受理通知書

回答書を家庭裁判所に送付して、相続放棄の申立が受理されたら、手続きは完了です。

相続放棄申述受理通知書が送られてきます。

相続放棄申述受理通知書のコピーを債権者に送れば債務の放棄も完了です。

注意していただきたいのが、相続放棄申述受理通知書は再発行できないということです。

いちど紛失してしまったら、それまでです。

ただし、相続放棄申述受理証明書というものもあり、これは何通でも発行してもらえるので、

もし相続放棄申述受理通知書を紛失したら、相続放棄申述受理証明書を発行してもらったらよろしいです。

 

まとめ

  • 相続放棄に必要な書類は相続放棄申述書、住民票除票または戸籍の附票、戸籍謄本。
  • 書類提出後に照会書と回答書が送付されるので、回答書に記入し、家庭裁判所に送付。
  • 相続放棄申述受理通知書が送付されたら、手続き完了。
  • 相続放棄申述受理通知書は再発行できないが、代わりに相続放棄申述受理証明書がある。

 

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